P-1-G09 訪問看護師による就学前年生活支援: 4年間50人のアンケート調査から

背景と目的 重症心身障害児等にとって就学は大きなライフイベントである。東部訪問看護事業部では、就学に向けた生活支援に着目し、準備を家族と共に行ってきており、今回、4年前からの支援内容の振り返りを目的に担当看護師へのアンケート調査を実施した。アンケート結果をもとに、訪問看護師の就学に向けた生活支援の実態を明らかにし、訪問看護師が担う役割を考え家族支援に役立てる。 方法 4年間50人の就学前年生活支援アンケート調査を単純集計し関連要因を分析した。倫理的配慮は、社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会の倫理委員会に承認を得た。 結果 (1)対象児の状況:事業の利用年数(1年20%、3年16%、6...

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Veröffentlicht in:日本重症心身障害学会誌 2017, Vol.42(2), pp.258-258
Hauptverfasser: 川越, 央子, 清水, 啓, 出口, 裕子, 松田, 優子, 土屋, 由利子, 五島, 敦子, 中澤, 眞由美, 鈴木, 弘子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景と目的 重症心身障害児等にとって就学は大きなライフイベントである。東部訪問看護事業部では、就学に向けた生活支援に着目し、準備を家族と共に行ってきており、今回、4年前からの支援内容の振り返りを目的に担当看護師へのアンケート調査を実施した。アンケート結果をもとに、訪問看護師の就学に向けた生活支援の実態を明らかにし、訪問看護師が担う役割を考え家族支援に役立てる。 方法 4年間50人の就学前年生活支援アンケート調査を単純集計し関連要因を分析した。倫理的配慮は、社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会の倫理委員会に承認を得た。 結果 (1)対象児の状況:事業の利用年数(1年20%、3年16%、6年20%)、超重症児スコア(超重症児50%、準超重症児20%、非該当児24%)、児童発達支援事業に通所(78,9%)(2)就学後の学籍:通学籍(54.2%)そのうち通学バス利用(46.2%)訪問籍が(44.4%)(3)子どもへの看護:体調管理では、感染対策(64%)生活リズムをつける支援(54%)成長・発達支援は、楽しい体験を模索(84%)、母以外の人を受け入れるための支援(34%)(4)家族支援:就学に関する情報提供(98%)家族の思いを受け止めて支援(94%)子どもの反応や成長を家族と共に喜ぶ(88%)(5)学校との連携:連携をとった(50%)家族や他機関で十分対応できていると判断し連携しなかった(50%) 結論・考察 就学前年度の訪問看護師の役割は、1)対象児と家族の状況をアセスメントし、就学後を意識しながら生活に合わせた支援を行うこと。2)それぞれの家族に合わせた就学に関する情報提供や相談を受けること。3)学校生活をより円滑に始められるために学校関係者や地域の関係機関と連携をとることである。また、訪問看護師は、重症心身障害児と家族の就学後の生活を意識しながら看護を行う視点が大切である。
ISSN:1343-1439
2433-7307
DOI:10.24635/jsmid.42.2_258_2