O-1-B18 理学療法士による特別支援学校への学校訪問の経験
はじめに未就学時には地域の療育機関で理学療法をうけていた重症心身障害のある子どもが、就学後の理学療法の場として当施設の外来を受診している。これらの子どもの多くは近隣にある特別支援学校に通学している。平成23年度に特別支援学校からの要請により、当施設の理学療法士(以下、PT)が定期的に学校を訪問し、教員からの相談を受ける理学療法相談が開始となった。理学療法相談の実際当施設のPT2名が10時〜15時の間学校を訪問し、学校での児童・生徒の様子を実際に観察しながら、教員からの相談に対応している。平成23年度から平成27年度までの5年間に11回学校を訪問した。相談ケースの背景と、相談内容を姿勢、動作/運...
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Veröffentlicht in: | 日本重症心身障害学会誌 2016, Vol.41(2), pp.216-216 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに未就学時には地域の療育機関で理学療法をうけていた重症心身障害のある子どもが、就学後の理学療法の場として当施設の外来を受診している。これらの子どもの多くは近隣にある特別支援学校に通学している。平成23年度に特別支援学校からの要請により、当施設の理学療法士(以下、PT)が定期的に学校を訪問し、教員からの相談を受ける理学療法相談が開始となった。理学療法相談の実際当施設のPT2名が10時〜15時の間学校を訪問し、学校での児童・生徒の様子を実際に観察しながら、教員からの相談に対応している。平成23年度から平成27年度までの5年間に11回学校を訪問した。相談ケースの背景と、相談内容を姿勢、動作/運動、呼吸、補装具、連携の5項目に分類し集計し報告する。結果相談ケースは103件(肢体不自由教育部門89件、知的障害教育部門11件、視覚障害教育部門3件)、実人数は34名(肢体不自由教育部門27名、知的障害教育部門6名、視覚障害教育部門1名)で、相談ケースは全員当施設で理学療法を行っている。相談件数は157件で、補装具に関することが83件(53%)と最も多く、動作・運動38件(24%)、姿勢21件(13%)連携14件(9%)、呼吸1件(1%)であった。考察学校用補装具は学校で保管しているため、成長期にある児童・生徒の補装具の不適合に対する調整相談が多く、作製後のフォローの重要性に改めて気づかされた。動作・運動では学校で実際に取り組めるストレッチや介助の方法、姿勢に関しては、学校での活動や食事の姿勢のアドバイス、ポジショニングの相談が多かった。学校訪問の継続により、顔の見える関係を作ることができ、教員のニーズに具体的に対応できるようになった。さらに現在の身体状況、補装具の情報、学校での様子等を、お互いに共有することで、児童・生徒のよりよい支援に結びつくと考えられる。 |
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ISSN: | 1343-1439 2433-7307 |
DOI: | 10.24635/jsmid.41.2_216_2 |