P-2-G43 姿勢管理に対する施設職員の意識調査: 生活介護施設と児童発達支援センターとの比較
はじめに療育センター理学療法士(以下、PT)は成人対象の障害者生活介護施設(以下、A)と、未就学児対象の児童発達支援センター(以下、B)に定期的に介入し、利用者に対する日常姿勢管理を指導している。具体的には、新規採用者に姿勢管理に関する講義を実施(年1回)し、Aに月2回、Bに月3回の定期的介入と併せて、通所時間内の様子を把握し、連携を試みている。今回、腹臥位姿勢に着目し、上記2施設にて姿勢管理の目的や方法に関する職員の意識調査を実施、PTによる指導効果を検討した。対象と方法2014年6月にA(看護師、支援員)とB(看護師、支援員、保育士、言語聴覚士)計22名にアンケートを実施した。設問は、1)...
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Veröffentlicht in: | 日本重症心身障害学会誌 2014, Vol.39(2), pp.350-350 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに療育センター理学療法士(以下、PT)は成人対象の障害者生活介護施設(以下、A)と、未就学児対象の児童発達支援センター(以下、B)に定期的に介入し、利用者に対する日常姿勢管理を指導している。具体的には、新規採用者に姿勢管理に関する講義を実施(年1回)し、Aに月2回、Bに月3回の定期的介入と併せて、通所時間内の様子を把握し、連携を試みている。今回、腹臥位姿勢に着目し、上記2施設にて姿勢管理の目的や方法に関する職員の意識調査を実施、PTによる指導効果を検討した。対象と方法2014年6月にA(看護師、支援員)とB(看護師、支援員、保育士、言語聴覚士)計22名にアンケートを実施した。設問は、1)腹臥位の有効性 2)(ア)頸部/体幹/股関節を過伸展した反り返り姿勢(イ)頭部を従重力方向として屈曲方向に保った四つ這いに近い姿勢 の二種類の腹臥位の写真で提示、どちらがより適切であるかを選択、 3)腹臥位姿勢に関する意識について自由記載、とした。結果有効回答 A:12名、B:10名A、Bともに8割の職員が腹臥位により換気の改善、気道分泌物の排出、背部胸郭を拡張することにおいて有効、良肢位は(イ)であると回答。自由記載にてAでは6名が実際の設定方法やその目的が詳細に記載できた。Bでは5名が(ア)の反り返り姿勢に問題があると理解していたが、実際の設定方法に対し言及できた者は1名だけであった。考察どの職種も共通して腹臥位が換気の改善等に対して有効であると認識しており、この点については指導介入が効果的であった。Aでは個別での設定方法の検討を重ねられたが、Bでは書面で説明し、PTが実際に姿勢管理を行ったものの、個別に具体化した対応となっていなかったため、両施設間の意識の違いが出たと考えられる。今後、対象者の年齢、病態や活動内容などを総合的に捉え、有効な指導介入方法を検討することが課題である。 |
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ISSN: | 1343-1439 2433-7307 |
DOI: | 10.24635/jsmid.39.2_350_2 |