P-2-G37 気管切開カニューレの自己破損防止への取り組み: カニューレホルダーの工夫

はじめに重症心身障害児(者)や神経難病患者は長期的な気道確保から気管切開を施行し管理していることが多い。長期的な気管カニューレの固定管理中にはスキントラブルや自己破損・抜管などのトラブルの発生は避けられない。M病院では15名の気管切開の管理を行っている。その中でも手の動きの激しい患者の破損・抜管などが頻回な2名に対し、固定方法とカニューレホルダーの工夫を重ね、有効だったので報告する。方法期間:2011年1月〜2014年5月対象:精神発達遅滞のある患者2名方法:1.カフチューブの固定方法2.カニューレホルダーの素材(ガーゼ、布、バンダナ)3.カニューレホルダーの固定方法倫理的配慮家族に目的、方法...

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Veröffentlicht in:日本重症心身障害学会誌 2014, Vol.39(2), pp.347-347
Hauptverfasser: 菅原, 夕希, 小野寺, ユウコ, 齊藤, 瑞枝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに重症心身障害児(者)や神経難病患者は長期的な気道確保から気管切開を施行し管理していることが多い。長期的な気管カニューレの固定管理中にはスキントラブルや自己破損・抜管などのトラブルの発生は避けられない。M病院では15名の気管切開の管理を行っている。その中でも手の動きの激しい患者の破損・抜管などが頻回な2名に対し、固定方法とカニューレホルダーの工夫を重ね、有効だったので報告する。方法期間:2011年1月〜2014年5月対象:精神発達遅滞のある患者2名方法:1.カフチューブの固定方法2.カニューレホルダーの素材(ガーゼ、布、バンダナ)3.カニューレホルダーの固定方法倫理的配慮家族に目的、方法、プライバシーの保護について説明し、同意を得た。結果1.カフチューブの固定方法の検討では自己破損の減少はみられたが、緊急時の対応に不向きであった。2.カニューレホルダーの素材はガーゼ・一般的な布・バンダナの3種類を試み、コスト面・耐久性などを検討し、バンダナを用いたものが有効であった。3.カニューレホルダーの固定方法は患者の手が届かないようにしたものが有効であった。結論カニューレホルダーの素材はバンダナがコスト面からも家族の受け入れがしやすく良かった。カフチューブの位置をホルダー内にどのように収納するか検討したことで、患者の動きや性質に合わせ、個別性に合った簡易的で安全なカニューレホルダーの管理が可能となった。
ISSN:1343-1439
2433-7307
DOI:10.24635/jsmid.39.2_347_2