P-2-F4-07 当センター通所における利用者の重度化ならびに死亡例について

はじめに当センターは2006年4月より、30名定員の重症心身障害者を対象とした通所事業を開始した。当初22名の登録で開始し、現在までに延べ44名の方が利用され、今年度は36名の登録者である。この間医療的ケアの重度化がみられ、また4名の方が死亡されたので、実態を報告し今後の通所の役割につき考察した。方法2006年4月〜2013年6月の間、当センター通所を利用された方44名につき、その重症度、医療的ケアの状況、死亡例などについて分析した。結果登録者の動向は、当初22名の登録でスタートし、約7年間で22名が新たに登録となり、内1名が他の通所に変更、3名が入所に変更、4名が死亡退所となっている。利用者...

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Veröffentlicht in:日本重症心身障害学会誌 2013, Vol.38(2), pp.379-379
Hauptverfasser: 岩崎, 裕治, 稲毛, 祐基子, 真野, ちひろ, 鈴木, 敏洋, 立岡, 祐司, 山本, 晃子, 野口, ひとみ, 本澤, 志方, 井手, 秀平, 太田, 秀臣, 荒井, 康裕, 益山, 龍雄, 加我, 牧子, 有馬, 正高
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに当センターは2006年4月より、30名定員の重症心身障害者を対象とした通所事業を開始した。当初22名の登録で開始し、現在までに延べ44名の方が利用され、今年度は36名の登録者である。この間医療的ケアの重度化がみられ、また4名の方が死亡されたので、実態を報告し今後の通所の役割につき考察した。方法2006年4月〜2013年6月の間、当センター通所を利用された方44名につき、その重症度、医療的ケアの状況、死亡例などについて分析した。結果登録者の動向は、当初22名の登録でスタートし、約7年間で22名が新たに登録となり、内1名が他の通所に変更、3名が入所に変更、4名が死亡退所となっている。利用者の年齢は、2006年度には平均年齢25.2歳であったのが、現在は29.4歳である。重症度は、2006年度超重症が5名、準超重症が8名であり、2013年度は超重症9名、準超重症が16名と、超重症、準超重症の割合が増している。医療的ケアについては、2006年度では、人工呼吸器の使用が常時1名、夜間のみ使用が2名、気管切開8名、経管栄養(胃瘻含む)が18名であったが、2013年度では、人工呼吸器使用が常時7名(必要時も含む)、夜間のみ5名、気管切開13名、経管栄養30名と増加している。この間に死亡された利用者は4名で、自宅での心肺停止が2名、多臓器不全1名、食道癌1名であった。考察通所利用者で医療的な重度化がすすんでいる。これは在宅での重症心身障害児(者)の重度化の結果と思われる。今後重症心身障害児(者)の在宅支援としての通所の役割がさらに増してくると考えられる。
ISSN:1343-1439
2433-7307
DOI:10.24635/jsmid.38.2_379