難治性てんかんへのレベチラセタムの短期臨床効果

レベチラセタム(LEV)を難治性てんかん患者に投与して短期間の治療効果を検討した。対象は6例で年齢は平均17.3±7.6歳、罹病歴は平均13.2±7.3年、併用薬は平均2.8±0.8剤、平均てんかん発作回数は32.8±29.9回/月であった。開始投与量は500または1000mg/day、維持投与量は750から2500mg/dayで、維持投与量に達した期間は最短28日から最長247日であった。臨床効果は服薬直後から得られ、発作の「消失」2/6例(33.3%)、「著効」1/6例(16.6%)であった。また脳波改善が2例に見られた。「不変」2/6例(33.3%)では発作回数は変化しなかったが、発作時...

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Veröffentlicht in:日本重症心身障害学会誌 2012, Vol.37(3), pp.435-441
Hauptverfasser: 浜田, 茂明, 森本, 真仁, 島川, 清司, 里村, 茂子, 内藤, 悦雄, 橋本, 俊顕
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:レベチラセタム(LEV)を難治性てんかん患者に投与して短期間の治療効果を検討した。対象は6例で年齢は平均17.3±7.6歳、罹病歴は平均13.2±7.3年、併用薬は平均2.8±0.8剤、平均てんかん発作回数は32.8±29.9回/月であった。開始投与量は500または1000mg/day、維持投与量は750から2500mg/dayで、維持投与量に達した期間は最短28日から最長247日であった。臨床効果は服薬直後から得られ、発作の「消失」2/6例(33.3%)、「著効」1/6例(16.6%)であった。また脳波改善が2例に見られた。「不変」2/6例(33.3%)では発作回数は変化しなかったが、発作時間の短縮や発作症状の軽減が見られた。副作用は眠気が1/6例(16.6%)に見られたが、中止後改善した。レベチラセタムは難治性てんかん患者に対して短期間で効果が得られる薬剤であると思われた。
ISSN:1343-1439
2433-7307
DOI:10.24635/jsmid.37.3_435