当科における喉頭全摘出術後の代用音声と永久気管孔の管理に対する言語聴覚士介入の重要性について
2016年4月から2019年12月の間に喉頭全摘を行い言語聴覚士が介入した115例を対象とした。当院では,喉頭全摘を施行する患者全例に,入院後,術前から言語聴覚士が関わり,代用音声を含めたがんリハビリテーションを行っているため,言語聴覚士の介入の有無による比較ができない。このため,プロヴォックスカミングホームTMを用いて指導した85例と用いなかった30例とで比較検討した。プロヴォックスカミングホームTM使用群では,代用音声は電気喉頭が46%で,退院後に人工鼻を使用していたのは69%であった。非使用群では,代用音声は電気喉頭が47%で,退院後に人工鼻を使用していた症例はいなかった。今後は,人工鼻...
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Veröffentlicht in: | 頭頸部癌 2021, Vol.47(3), pp.322-328 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2016年4月から2019年12月の間に喉頭全摘を行い言語聴覚士が介入した115例を対象とした。当院では,喉頭全摘を施行する患者全例に,入院後,術前から言語聴覚士が関わり,代用音声を含めたがんリハビリテーションを行っているため,言語聴覚士の介入の有無による比較ができない。このため,プロヴォックスカミングホームTMを用いて指導した85例と用いなかった30例とで比較検討した。プロヴォックスカミングホームTM使用群では,代用音声は電気喉頭が46%で,退院後に人工鼻を使用していたのは69%であった。非使用群では,代用音声は電気喉頭が47%で,退院後に人工鼻を使用していた症例はいなかった。今後は,人工鼻の使用について,医師や看護師,言語聴覚士が密に連携をとり,外来通院中も継続して介入をしていくべきであると考えられた。2020年9月より人工鼻や関連物品が医療機器として保険適用となったので更なる普及が予想される。 |
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ISSN: | 1349-5747 1881-8382 |
DOI: | 10.5981/jjhnc.47.322 |