複数茎遊離空腸移植による下咽頭再建のポイント

遊離空腸移植による下咽頭再建は確立された方法であるが,壊死や瘻孔といった避け難い合併症があるのも事実である。当科では2001年から2017年に360例の複数茎遊離空腸移植を行い,空腸壊死は0例(0%),瘻孔は12例(3.3%)であった。術後合併症予防のために最も重要な点は,頭頸部外科,形成外科,消化器外科のチーム力である。状態の良い血管や切除断端を残すことで,再建外科医(形成外科医だけでなくチーム全員)は安全で信頼できる再建が可能となる。...

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Veröffentlicht in:頭頸部癌 2020, Vol.46(4), pp.317-321
1. Verfasser: 栗田, 智之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:遊離空腸移植による下咽頭再建は確立された方法であるが,壊死や瘻孔といった避け難い合併症があるのも事実である。当科では2001年から2017年に360例の複数茎遊離空腸移植を行い,空腸壊死は0例(0%),瘻孔は12例(3.3%)であった。術後合併症予防のために最も重要な点は,頭頸部外科,形成外科,消化器外科のチーム力である。状態の良い血管や切除断端を残すことで,再建外科医(形成外科医だけでなくチーム全員)は安全で信頼できる再建が可能となる。
ISSN:1349-5747
1881-8382
DOI:10.5981/jjhnc.46.317