市中病院における高用量シスプラチン同時併用化学放射線療法の安全性に関する検討

目的:頭頸部扁平上皮癌に対する化学放射線療法の世界的な標準治療である高用量シスプラチン同時併用化学放射線療法(高用量CDDP+RT)の当院における安全性に関して検討を行った。 対象と方法:2015年9月から2018年8月の間に当科で高用量CDDP+RTを施行した18例につき後ろ向きに検討した。完遂基準はCDDP 200mg/m2以上,放射線治療予定線量完遂を満たす症例を完遂として検討した。 結果:全例で予定された放射線治療を完遂した。完遂率は88.9%(16/18例)で,CDDP 300mg/m2投与率は61.1%(11/18例)であった。Grade 3以上の副作用は好中球減少9例,発熱性好中...

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Veröffentlicht in:頭頸部癌 2020, Vol.46(1), pp.37-40
Hauptverfasser: 上田, 哲平, 有友, 宏, 篠森, 裕介
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:頭頸部扁平上皮癌に対する化学放射線療法の世界的な標準治療である高用量シスプラチン同時併用化学放射線療法(高用量CDDP+RT)の当院における安全性に関して検討を行った。 対象と方法:2015年9月から2018年8月の間に当科で高用量CDDP+RTを施行した18例につき後ろ向きに検討した。完遂基準はCDDP 200mg/m2以上,放射線治療予定線量完遂を満たす症例を完遂として検討した。 結果:全例で予定された放射線治療を完遂した。完遂率は88.9%(16/18例)で,CDDP 300mg/m2投与率は61.1%(11/18例)であった。Grade 3以上の副作用は好中球減少9例,発熱性好中球減少症2例,血小板減少2例,悪心5例,粘膜炎3例であった。 結論:十分な支持療法の下であれば高用量CDDP+RTは当院のような市中病院でも安全に施行可能であると考えられた。
ISSN:1349-5747
1881-8382
DOI:10.5981/jjhnc.46.37