頭頸部がんに携わる医師が知っておくべき口腔合併症・医科歯科連携
頭頸部がん治療には大きく,手術,化学療法,放射線療法,緩和ケアがあるが,治療の際に様々な急性・晩期口腔内合併症が生じ,治療中断や患者のQOL低下につながる。適切な口腔管理,良好な口腔衛生環境を維持することで,口腔内合併症の低下および治療完遂に結びつく。そのためには,頭頸部がんと診断された段階で歯科に紹介し,治療前からの継続した口腔管理を依頼することが重要である。近年,さまざまな薬剤が開発,承認されており,かつ急激な高齢化が進んでいることもあり,これまで以上に医科歯科連携を図る必要がある。 本稿では,口腔内の特徴,頭頸部がん化学療法および化学放射線療法の口腔管理,支持療法,分子標的薬や免疫療法に...
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Veröffentlicht in: | 頭頸部癌 2017/12/25, Vol.43(4), pp.499-504 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 頭頸部がん治療には大きく,手術,化学療法,放射線療法,緩和ケアがあるが,治療の際に様々な急性・晩期口腔内合併症が生じ,治療中断や患者のQOL低下につながる。適切な口腔管理,良好な口腔衛生環境を維持することで,口腔内合併症の低下および治療完遂に結びつく。そのためには,頭頸部がんと診断された段階で歯科に紹介し,治療前からの継続した口腔管理を依頼することが重要である。近年,さまざまな薬剤が開発,承認されており,かつ急激な高齢化が進んでいることもあり,これまで以上に医科歯科連携を図る必要がある。 本稿では,口腔内の特徴,頭頸部がん化学療法および化学放射線療法の口腔管理,支持療法,分子標的薬や免疫療法による口腔有害事象とその対策,医科歯科連携の重要性についてまとめる。 |
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ISSN: | 1349-5747 1881-8382 |
DOI: | 10.5981/jjhnc.43.499 |