セツキシマブ+FP併用療法が奏効し根治を目指した手術が可能になった症例
今回われわれは,切除困難な舌小細胞癌頸部リンパ節転移に対し,セツキシマブ+FP併用療法施行後,局所切除が可能となった1例を経験したので報告する。 患者は74歳男性。右側舌と右顎下部の腫瘤形成を主訴に当科を受診した。画像検査で内頸動脈を広範囲に取り巻く右ルビエールリンパ節転移があり,切除困難例と判断し,セツキシマブ+FP併用療法を施行した。 全身療法施行後,左側根治的頸部郭清術変法,下顎区域切除を含む腫瘍切除術に加え,咽頭後リンパ節郭清を施行した。術後はS-1併用放射線療法を施行したが,術後9ヶ月で頸部および肺に腫瘤性病変がみられたため,頸部腫瘤の切除術を施行し,小細胞癌の確定診断を得た。姑息的...
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Veröffentlicht in: | 頭頸部癌 2017/10/25, Vol.43(3), pp.377-382 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 今回われわれは,切除困難な舌小細胞癌頸部リンパ節転移に対し,セツキシマブ+FP併用療法施行後,局所切除が可能となった1例を経験したので報告する。 患者は74歳男性。右側舌と右顎下部の腫瘤形成を主訴に当科を受診した。画像検査で内頸動脈を広範囲に取り巻く右ルビエールリンパ節転移があり,切除困難例と判断し,セツキシマブ+FP併用療法を施行した。 全身療法施行後,左側根治的頸部郭清術変法,下顎区域切除を含む腫瘍切除術に加え,咽頭後リンパ節郭清を施行した。術後はS-1併用放射線療法を施行したが,術後9ヶ月で頸部および肺に腫瘤性病変がみられたため,頸部腫瘤の切除術を施行し,小細胞癌の確定診断を得た。姑息的化学療法を施行するも奏効せず,術後1年7ヶ月に永眠となった。 |
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ISSN: | 1349-5747 1881-8382 |
DOI: | 10.5981/jjhnc.43.377 |