セツキシマブ併用放射線療法を施行した下咽頭癌症例に対する経口的救済手術の検討

目的:セツキシマブ併用放射線治療(bio-radiotherapy:BRT)後局所再発例に対する内視鏡的咽頭喉頭手術(Endoscopic laryngopharyngeal surgery:ELPS)の安全性と適応について明らかにする。 対象と方法:2013年4月より2014年10月までにBRTを施行した下咽頭癌症例13例のうち,救済手術としてELPSを施行した5例を対象とし,治療成績,食事摂取の状況の検討を行った。 結果:5例中1例は局所再発にて原病死,別の1例は担癌生存,残りの3例は再発なく常食摂取可能であった。局所再発例は術後の病理結果にて深部断端陽性例であった。2例に創部感染を認めた...

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Veröffentlicht in:頭頸部癌 2017/04/25, Vol.43(1), pp.28-32
Hauptverfasser: 野村, 文敬, 杉本, 太郎, 川田, 研郎, 角, 卓郎, 有泉, 陽介, 清川, 佑介, 田崎, 彰久, 岡田, 隆平, 服部, 夏子, 河野, 辰幸, 岸本, 誠司, 朝蔭, 孝宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:目的:セツキシマブ併用放射線治療(bio-radiotherapy:BRT)後局所再発例に対する内視鏡的咽頭喉頭手術(Endoscopic laryngopharyngeal surgery:ELPS)の安全性と適応について明らかにする。 対象と方法:2013年4月より2014年10月までにBRTを施行した下咽頭癌症例13例のうち,救済手術としてELPSを施行した5例を対象とし,治療成績,食事摂取の状況の検討を行った。 結果:5例中1例は局所再発にて原病死,別の1例は担癌生存,残りの3例は再発なく常食摂取可能であった。局所再発例は術後の病理結果にて深部断端陽性例であった。2例に創部感染を認めたが保存的加療にて改善した。 結論:BRT後の救済手術としてのELPSは病変制御と喉頭温存に有用であるがその適応を厳密に規定する必要がある。
ISSN:1349-5747
1881-8382
DOI:10.5981/jjhnc.43.28