篩骨洞扁平上皮癌の臨床検討: 前頭蓋底手術の有用性

篩骨洞扁平上皮癌に対する前頭蓋底手術の有用性を検討するために13例の検討を行った。前頭蓋底手術は8例,選択的動注化学放射線療法(以下RADPLAT)は4例,交替療法は1例に施行された。13例全体の5年疾患特異的生存率,粗生存率ともに35.9%であった。RADPLAT,交替療法群5例と前頭蓋底手術群8例の5年局所制御率はそれぞれ0%,62.5%(p=0.021),5年無増悪生存率はそれぞれ0%,50%(p=0.014),5年粗生存率はそれぞれ0%,60%(p=0.009),有意な差をもって前頭蓋底手術群が優れていた。前頭蓋底手術群8例のうち切除断端陽性を3例(38%)に認めた。3年局所制御,無増...

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Veröffentlicht in:頭頸部癌 2016/04/25, Vol.42(1), pp.1-6
Hauptverfasser: 小野, 剛治, 梅野, 博仁, 千年, 俊一, 進, 武一郎, 麻生, 丈一朗, 清川, 兼輔, 力丸, 英明, 田中, 法瑞, 江藤, 英博, 村木, 宏一郎, 服部, 睦行, 安陪, 等思
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:篩骨洞扁平上皮癌に対する前頭蓋底手術の有用性を検討するために13例の検討を行った。前頭蓋底手術は8例,選択的動注化学放射線療法(以下RADPLAT)は4例,交替療法は1例に施行された。13例全体の5年疾患特異的生存率,粗生存率ともに35.9%であった。RADPLAT,交替療法群5例と前頭蓋底手術群8例の5年局所制御率はそれぞれ0%,62.5%(p=0.021),5年無増悪生存率はそれぞれ0%,50%(p=0.014),5年粗生存率はそれぞれ0%,60%(p=0.009),有意な差をもって前頭蓋底手術群が優れていた。前頭蓋底手術群8例のうち切除断端陽性を3例(38%)に認めた。3年局所制御,無増悪生存,粗生存において切除断端陽性群は陰性群と比較して有意に成績が不良であった。篩骨洞扁平上皮癌に対する前頭蓋底手術は有用な治療であるが切除断端陽性例は再発率が高く,切除マージンを確保することが重要であると考えた。
ISSN:1349-5747
1881-8382
DOI:10.5981/jjhnc.42.1