中咽頭癌に対するTransoral Videolaryngoscopic Surgery (TOVS) - Non-Robotic Transoral Surgery

「要旨」【背景】中咽頭癌に対していくつかの経口的低浸襲手術が報告されている. 我々は過去に手術用顕微鏡下の経口的en bloc切除を報告した. Transoral Robotic Surgery(TORS)は米国, 韓国を始めとする海外で広く適応されているが, 日本ではロボット支援手術は認可されていない. 最近になり当科では, 日本で開発されたTransoral Videolaryngoscopic Surgery(TOVS)を導入した. 【対象と方法】術野の展開はDavis開口器またはFK-WO retractorを, 術野の観察に先端湾曲ハイビジョンビデオスコープを用いた. 中咽頭癌20例...

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Veröffentlicht in:頭頸部癌 2015-10, Vol.41 (3), p.319-324
Hauptverfasser: 大上研二, 戎本浩史, 酒井昭博, 杉本良介
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」【背景】中咽頭癌に対していくつかの経口的低浸襲手術が報告されている. 我々は過去に手術用顕微鏡下の経口的en bloc切除を報告した. Transoral Robotic Surgery(TORS)は米国, 韓国を始めとする海外で広く適応されているが, 日本ではロボット支援手術は認可されていない. 最近になり当科では, 日本で開発されたTransoral Videolaryngoscopic Surgery(TOVS)を導入した. 【対象と方法】術野の展開はDavis開口器またはFK-WO retractorを, 術野の観察に先端湾曲ハイビジョンビデオスコープを用いた. 中咽頭癌20例に対してTOVSで腫瘍摘出を行った. 【結果と考察】術野は広く展開され視野は改善した. 舌根も大きく展開可能であり, 全例でen bloc切除ができ, 術後機能は良好であった. TOVS導入の利点について考察した. より進行例への適応が期待される.
ISSN:1349-5747