当科における下顎切除後の再建手術
下顎再建では腓骨皮弁などの血管柄付遊離骨皮弁が第一選択とされているが,全身状態や病期など症例ごとに適応を検討する必要がある。今回われわれは2009年9月から2013年12月までに山形大学医学部附属病院歯科口腔・形成外科にて下顎再建を行った25例の臨床的検討を行った。良性腫瘍13例では全例で金属プレート(RP)による一次再建を行い,7例で二期的再建を施行した。悪性腫瘍は一次症例11例の一次再建は,遊離腓骨皮弁4例,腹直筋皮弁+RP3例,腹直筋皮弁2例,前外側大腿皮弁+RP,前腕皮弁+RPが各1例であり,2例に対し二期的再建を行った。二次症例ではチタンメッシュトレー+腸骨海綿骨細片による再建を施行...
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Veröffentlicht in: | 頭頸部癌 2014/12/25, Vol.40(4), pp.426-431 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 下顎再建では腓骨皮弁などの血管柄付遊離骨皮弁が第一選択とされているが,全身状態や病期など症例ごとに適応を検討する必要がある。今回われわれは2009年9月から2013年12月までに山形大学医学部附属病院歯科口腔・形成外科にて下顎再建を行った25例の臨床的検討を行った。良性腫瘍13例では全例で金属プレート(RP)による一次再建を行い,7例で二期的再建を施行した。悪性腫瘍は一次症例11例の一次再建は,遊離腓骨皮弁4例,腹直筋皮弁+RP3例,腹直筋皮弁2例,前外側大腿皮弁+RP,前腕皮弁+RPが各1例であり,2例に対し二期的再建を行った。二次症例ではチタンメッシュトレー+腸骨海綿骨細片による再建を施行した。また,9例に対しデンタルインプラントを埋入し,うち2例はインプラントオーバーデンチャーによる咬合再建が完了した。下顎再建では整容的,機能的回復が重要であり,さらに咬合再建まで含めた一貫治療が術後QOLの向上に寄与すると考えられた。 |
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ISSN: | 1349-5747 1881-8382 |
DOI: | 10.5981/jjhnc.40.426 |