センチネルリンパ節生検: 早期舌癌における現状と課題
センチネルリンパ節(SN)生検は,舌癌N0例における潜在リンパ節転移を検出し頸部郭清術の要否を決める明確な指標となる。 当科のSN生検は,トレーサーとして99mTc標識フチン酸を腫瘍周囲に注入し手術中にハンディタイプγ線検出器を使いSNを探索し摘出する。T1T2N0舌癌29例(T1:14例,T2:15例)にSN生検を行い,6例にSNに転移を認め頸部郭清術を行い,23例で転移を認めず21例に頸部郭清術を省略した。SN生検29例に原病死はなく5年粗生存率は96%で,以前のWait and See 52例(84%)と比べ改善した。 SN生検の課題に,迅速病理検査の準備や微小転移診断の難しさがある。O...
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Veröffentlicht in: | 頭頸部癌 2014/12/25, Vol.40(4), pp.397-401 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | センチネルリンパ節(SN)生検は,舌癌N0例における潜在リンパ節転移を検出し頸部郭清術の要否を決める明確な指標となる。 当科のSN生検は,トレーサーとして99mTc標識フチン酸を腫瘍周囲に注入し手術中にハンディタイプγ線検出器を使いSNを探索し摘出する。T1T2N0舌癌29例(T1:14例,T2:15例)にSN生検を行い,6例にSNに転移を認め頸部郭清術を行い,23例で転移を認めず21例に頸部郭清術を省略した。SN生検29例に原病死はなく5年粗生存率は96%で,以前のWait and See 52例(84%)と比べ改善した。 SN生検の課題に,迅速病理検査の準備や微小転移診断の難しさがある。OSNA(One Step Nucleic Acid Amplification)法は術中にリンパ節全体の情報を確認できる新しい診断法である。また,トレーサーにはRI法が一般的であるが制約があり,近赤外線を励起する特徴があるICGやCT Lymphography,超常磁性酸化鉄粒子をトレーサーに用いた研究が進んでいる。 |
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ISSN: | 1349-5747 1881-8382 |
DOI: | 10.5981/jjhnc.40.397 |