頭頸部扁平上皮癌におけるTPF療法の安全性に関する検討
ドセタキセル,シスプラチン,5-FUの3剤併用療法(以下,TPF療法)による導入化学療法は広く行われ,また再発・遠隔転移例に対する使用報告例も少なくない。以前に化学療法などで治療された経験のある前治療群と,これまでに化学療法を行ってない初回治療群に分けて,当院で頭頸部扁平上皮癌に対してTPF療法を行った94例について,1コース施行後の安全性を検討した。白血球減少と好中球減少で群間に差はなかったが,発熱性好中球減少症を初回治療群は54例中16例(29%),前治療群では39例中20例(51%)に認め治療を要した。また,前治療群の2例で治療関連死が生じた。前治療が行われた症例にTPF療法を行う場合は...
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Veröffentlicht in: | 頭頸部癌 2014/10/25, Vol.40(3), pp.370-373 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ドセタキセル,シスプラチン,5-FUの3剤併用療法(以下,TPF療法)による導入化学療法は広く行われ,また再発・遠隔転移例に対する使用報告例も少なくない。以前に化学療法などで治療された経験のある前治療群と,これまでに化学療法を行ってない初回治療群に分けて,当院で頭頸部扁平上皮癌に対してTPF療法を行った94例について,1コース施行後の安全性を検討した。白血球減少と好中球減少で群間に差はなかったが,発熱性好中球減少症を初回治療群は54例中16例(29%),前治療群では39例中20例(51%)に認め治療を要した。また,前治療群の2例で治療関連死が生じた。前治療が行われた症例にTPF療法を行う場合は厳重な管理が必要であることが示された。 |
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ISSN: | 1349-5747 1881-8382 |
DOI: | 10.5981/jjhnc.40.370 |