生活期補装具支援の関わり: 訪問の義肢装具士としての役割

これから迎える地域共生社会に向けて,補装具ユーザーの要望に対して,義肢装具士として何をすべきかをアンケート結果から確認することができた.その中から多職種連携·協働,ナラティヴ(語りや物語)の尊重,定期的な補装具の適合確認,および補装具ユーザーへの補装具教育が求められていることを確認した.訪問活動や地域への啓蒙活動の経験から,義肢装具士と補装具ユーザーとの職域を超越した関係性が求められているため,筆者はこの関係性に応えるべく装具管理ノートを活用し,フォローアップを実施している.そして,地域で生活する補装具ユーザーが「安心」した生活を送るため,多様性を尊重したフォローアップをすることがこれからの義...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本義肢装具学会誌 2022/01/01, Vol.38(1), pp.21-27
Hauptverfasser: 鈴木, 啓太, 佐藤, 未希, 前田, 雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:これから迎える地域共生社会に向けて,補装具ユーザーの要望に対して,義肢装具士として何をすべきかをアンケート結果から確認することができた.その中から多職種連携·協働,ナラティヴ(語りや物語)の尊重,定期的な補装具の適合確認,および補装具ユーザーへの補装具教育が求められていることを確認した.訪問活動や地域への啓蒙活動の経験から,義肢装具士と補装具ユーザーとの職域を超越した関係性が求められているため,筆者はこの関係性に応えるべく装具管理ノートを活用し,フォローアップを実施している.そして,地域で生活する補装具ユーザーが「安心」した生活を送るため,多様性を尊重したフォローアップをすることがこれからの義肢装具士の役割の1つである.これからも医療·介護·福祉の最前線である訪問活動に奮励努力していきたい.
ISSN:0910-4720
1884-0566
DOI:10.11267/jspo.38.21