歩行支援機ACSIVEによる歩行練習が脳卒中片麻痺者1例の歩行に及ぼす運動学習効果の運動力学解析

本研究の目的は,歩行支援機ACSIVEを装着した歩行練習が,片麻痺者1例の歩行に及ぼす運動学,運動力学的な影響を明らかにすることである.歩行練習は麻痺側にACSIVEを装着し,快適速度で1,000歩実施した.非装着時と比べて練習後は,股関節最大屈曲角度の減少,股関節最大伸展角度の増大,荷重応答期の股関節最大伸展モーメントの減少,股関節最大屈曲モーメントの増大,荷重応答期の膝関節最大屈曲角度の減少,ケイデンスの増大,麻痺側歩幅の減少を認めた.ACSIVEを装着した快適速度の歩行練習における麻痺側の股関節屈曲へのアシストと股関節伸展への抗力は,装着効果と異なる運動学習効果をもたらすことが示唆された...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本義肢装具学会誌 2021/10/01, Vol.37(4), pp.307-313
Hauptverfasser: 石黒, 正樹, 岡元, 信弥, 戸田, 海渉, 早野, 充浩, 野末, 琢馬, 近藤, 穣, 小川, 鉄男, 齋藤, 恒一, 畠中, 泰彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究の目的は,歩行支援機ACSIVEを装着した歩行練習が,片麻痺者1例の歩行に及ぼす運動学,運動力学的な影響を明らかにすることである.歩行練習は麻痺側にACSIVEを装着し,快適速度で1,000歩実施した.非装着時と比べて練習後は,股関節最大屈曲角度の減少,股関節最大伸展角度の増大,荷重応答期の股関節最大伸展モーメントの減少,股関節最大屈曲モーメントの増大,荷重応答期の膝関節最大屈曲角度の減少,ケイデンスの増大,麻痺側歩幅の減少を認めた.ACSIVEを装着した快適速度の歩行練習における麻痺側の股関節屈曲へのアシストと股関節伸展への抗力は,装着効果と異なる運動学習効果をもたらすことが示唆された.
ISSN:0910-4720
1884-0566
DOI:10.11267/jspo.37.307