手部切断における仮義手訓練の必要性 - 症例の作業療法経験を通して
「抄録」手部切断者の多くは装飾用義手を作製する. その際, 仮義手訓練は一般的ではなく, 本義手作製までの具体的なアプローチが確立されていないのが現状である. 今回, 筆者らは, 母指が残存した手部切断者に対して早期義肢装着法を実施し, その有効性を検討した. スプリント材で訓練用仮義手を作製し, 機能訓練を行った. その結果, つまみ機能の再獲得と外観の補填が可能となった. また仮義手の経験から, 装飾面と機能面を兼備した本義手が完成でき, 受け渡し直後から物品操作が可能となった. この作業療法経過から, 手部切断に対する早期義肢装着法は有効であることが示唆された....
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Veröffentlicht in: | 日本義肢装具学会誌 2019-04, Vol.35 (2), p.146-149 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「抄録」手部切断者の多くは装飾用義手を作製する. その際, 仮義手訓練は一般的ではなく, 本義手作製までの具体的なアプローチが確立されていないのが現状である. 今回, 筆者らは, 母指が残存した手部切断者に対して早期義肢装着法を実施し, その有効性を検討した. スプリント材で訓練用仮義手を作製し, 機能訓練を行った. その結果, つまみ機能の再獲得と外観の補填が可能となった. また仮義手の経験から, 装飾面と機能面を兼備した本義手が完成でき, 受け渡し直後から物品操作が可能となった. この作業療法経過から, 手部切断に対する早期義肢装着法は有効であることが示唆された. |
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ISSN: | 0910-4720 |