回復期脳卒中片麻痺患者に対する歩行練習アシストの適応に関する検討

行練習アシスト(GEAR)は,脳卒中片麻痺患者の歩行再建を目的とした歩行練習支援ロボットである.本研究では,GEARを用いた歩行練習(GEAR練習)を実施した回復期脳卒中片麻痺患者の属性と歩行能力からGEARの適応を検証した.対象は脳卒中片麻痺患者21名とした.GEAR練習終了時に,歩行能力が見守りに達した群(達成群)15名と見守りに達しなかった群(非達成群)6名の2群に割り付けた.両群間における患者属性の比較では,発症後日数,SIAS腹筋,FIM記憶に有意差を認めた(p=0.03〜0.04).有意差を認めた患者属性を用いて,GEAR練習終了時の歩行能力を従属変数とした判別分析の結果,SIAS...

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Veröffentlicht in:日本義肢装具学会誌 2018/04/01, Vol.34(2), pp.154-159
Hauptverfasser: 瀬戸, 達也, 菱川, 法和, 藤井, 博昭, 山田, 将成, 西村, 英亮
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:行練習アシスト(GEAR)は,脳卒中片麻痺患者の歩行再建を目的とした歩行練習支援ロボットである.本研究では,GEARを用いた歩行練習(GEAR練習)を実施した回復期脳卒中片麻痺患者の属性と歩行能力からGEARの適応を検証した.対象は脳卒中片麻痺患者21名とした.GEAR練習終了時に,歩行能力が見守りに達した群(達成群)15名と見守りに達しなかった群(非達成群)6名の2群に割り付けた.両群間における患者属性の比較では,発症後日数,SIAS腹筋,FIM記憶に有意差を認めた(p=0.03〜0.04).有意差を認めた患者属性を用いて,GEAR練習終了時の歩行能力を従属変数とした判別分析の結果,SIAS腹筋が最も影響を及ぼしていた.GEARの適応を検証することは,回復期脳卒中片麻痺患者における歩行の予後予測をする上で,有用な情報になりうると考えた.
ISSN:0910-4720
1884-0566
DOI:10.11267/jspo.34.154