3Dプリンターの基礎知識

3Dプリンターは,成形型を用いずに単品または少数のモデルが製作できる,形状の異なる複数のモデルを一度に短時間で製作できる等の特徴があることから,義肢装具も含め福祉用具や各種支援機器·道具に求められる“多様な個別性に対応する”という課題に対処できる可能性を持っている.3Dプリンターは,材料を1層ずつ積み上げて造形する「積層造形」であり,従来の加工方法では困難であった複雑な形状を有する立体物を,1回の工程で造形できるという利点も有する.そこで本稿では,積層造形方式の種類と特徴,3Dデータ作成から出力までの流れ,使用される素材の特徴等の基礎知識と,3Dプリンターの特性を活かしたモノづくりに求められる...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本義肢装具学会誌 2016/07/01, Vol.32(3), pp.148-153
1. Verfasser: 渡辺, 崇史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:3Dプリンターは,成形型を用いずに単品または少数のモデルが製作できる,形状の異なる複数のモデルを一度に短時間で製作できる等の特徴があることから,義肢装具も含め福祉用具や各種支援機器·道具に求められる“多様な個別性に対応する”という課題に対処できる可能性を持っている.3Dプリンターは,材料を1層ずつ積み上げて造形する「積層造形」であり,従来の加工方法では困難であった複雑な形状を有する立体物を,1回の工程で造形できるという利点も有する.そこで本稿では,積層造形方式の種類と特徴,3Dデータ作成から出力までの流れ,使用される素材の特徴等の基礎知識と,3Dプリンターの特性を活かしたモノづくりに求められるスキルについて概説する.
ISSN:0910-4720
1884-0566
DOI:10.11267/jspo.32.148