義肢装具発展の歴史とこれからのあり方 - 次世代に受け継ぐべきもの - 脳卒中の短下肢装具の進歩

「抄録」1988年に開催された日本義肢装具学会で展示された短下肢装具 (以下, AFO) と2011年に脳卒中へ処方されたAFOに関する全国アンケート調査のデータを比較し, さらに最近のAFOに対する考え方の動向も加えて脳卒中のAFOの進歩を述べる. わが国で開発された脳卒中に処方されるAFOは8種類から15種類に増えていた. AFOの機能も多彩となり9グループに分類してみると, 全てがアンケートに含まれており, 病態に応じた選択がなされていると考えられる. 装具歩行での足関節の底屈, 背屈方向への適切な制動について, また初期背屈度や下腿前傾角度についての関心が高くなってきている. 歩行周期...

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Veröffentlicht in:日本義肢装具学会誌 2014-07, Vol.30 (3), p.174-178
Hauptverfasser: 渡辺英夫, 平山史朗, 島袋公史, 藤崎拡憲
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「抄録」1988年に開催された日本義肢装具学会で展示された短下肢装具 (以下, AFO) と2011年に脳卒中へ処方されたAFOに関する全国アンケート調査のデータを比較し, さらに最近のAFOに対する考え方の動向も加えて脳卒中のAFOの進歩を述べる. わが国で開発された脳卒中に処方されるAFOは8種類から15種類に増えていた. AFOの機能も多彩となり9グループに分類してみると, 全てがアンケートに含まれており, 病態に応じた選択がなされていると考えられる. 装具歩行での足関節の底屈, 背屈方向への適切な制動について, また初期背屈度や下腿前傾角度についての関心が高くなってきている. 歩行周期での適切な制御をするAFOも開発されており, 今後も発展が期待できる.
ISSN:0910-4720