デスクワークに従事している非特異的慢性頚部痛患者の能力障害と疼痛関連スコア,頚部機能の関連性: Neck Disability Indexを用いた検討

【目的】デスクワークに従事している慢性非特異的頚部痛(以下,CNSNP)患者の能力障害に関連する因子を疼痛関連スコアと頚部機能の観点から多角的に調査した。【方法】頚椎疾患の診断を受け理学療法適応となったCNSNP患者50名の横断研究とした。基本属性と背景因子(デスクワーク時間,仕事のやりがい,運動習慣)を収集し,能力障害(Neck Disability Index;以下,NDI),破局的思考(Pain Catastrophizing Scale),運動恐怖感(Tampa Scale for Kinesiophobia-11),疼痛自己効力感(Pain Self Efficacy Questio...

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Veröffentlicht in:総合理学療法学 2023, Vol.3, pp.1-8
Hauptverfasser: 平野, 健太, 網代, 広宣, 伊牟田, 真樹, 仲島, 佑紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】デスクワークに従事している慢性非特異的頚部痛(以下,CNSNP)患者の能力障害に関連する因子を疼痛関連スコアと頚部機能の観点から多角的に調査した。【方法】頚椎疾患の診断を受け理学療法適応となったCNSNP患者50名の横断研究とした。基本属性と背景因子(デスクワーク時間,仕事のやりがい,運動習慣)を収集し,能力障害(Neck Disability Index;以下,NDI),破局的思考(Pain Catastrophizing Scale),運動恐怖感(Tampa Scale for Kinesiophobia-11),疼痛自己効力感(Pain Self Efficacy Questionnaire;以下,PSEQ),抑うつ状態(Patient Health Questionnaire-2),中枢性感作の関連症状(Central Sensitization Inventory-9),頚椎関節可動域を評価した。相関分析にてNDIと有意な関連のあった因子を説明変数とし,能力障害を従属変数とした重回帰分析(強制投入法)を実施した。【結果】重回帰分析の結果,PSEQが独立してNDIに関連する因子として抽出された。【結論】デスクワークに従事しているCNSNP患者の能力障害を理解する上で,疼痛自己効力感の影響を考慮する必要性が示唆された。
ISSN:2436-3871
2436-388X
DOI:10.50918/cptr.2023-003