COVID-19によるトランスジェンダーのメンタルヘルスへの影響
新型コロナウイルス感染症COVID-19は, 多くの人々の身体のみではなく, メンタルヘルスにも大きな影響を与えた. アメリカにおける, 成人を対象とした調査では, COVID-19拡大後のうつ病症状の有病率が3倍近くになっていることが, また, OECDの国際調査でも, 各国でうつ病や不安症の有病率が上がったことが報告されている. 日本においても, うつ病症状を有する人の割合は, COVID-19前と比べて2.2倍に増加していること, また, 減少傾向にあった自殺数も増加に転じたことなどが知られ, COVID-19が人々の心に残した傷は深い. 一方, トランスジェンダーを含む性的マイノリティ...
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Veröffentlicht in: | 女性心身医学 2024, Vol.28(3), pp.309-312 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 新型コロナウイルス感染症COVID-19は, 多くの人々の身体のみではなく, メンタルヘルスにも大きな影響を与えた. アメリカにおける, 成人を対象とした調査では, COVID-19拡大後のうつ病症状の有病率が3倍近くになっていることが, また, OECDの国際調査でも, 各国でうつ病や不安症の有病率が上がったことが報告されている. 日本においても, うつ病症状を有する人の割合は, COVID-19前と比べて2.2倍に増加していること, また, 減少傾向にあった自殺数も増加に転じたことなどが知られ, COVID-19が人々の心に残した傷は深い. 一方, トランスジェンダーを含む性的マイノリティ当事者は, COVID-19拡大前から, マジョリティであるシスジェンダーの異性愛者と比べてK6の得点が高く, 抑うつや不安を持つ人の割合が高く, メンタルが不調な状態であるとされている. |
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ISSN: | 1345-2894 2189-7980 |
DOI: | 10.18977/jspog.28.3_309 |