ストレスによる過敏性腸症候群から骨密度の低下を来した3症例について
「緒言」過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome 以下IBS)は, 様々なストレスが原因となって小腸, 大腸にわたる消化管全体の過敏な状態で, 腹痛を伴う便秘や下痢を起こす疾患とされている. また便の性状により便秘型 : C, 下痢型 : D, 混合型 : M, 分類不能型 : U に分類される. 産婦人科に受診する患者の中には, 慢性的な腹痛を訴えて受診する場合があり, くわしく問診, 診察をすることでIBSの診断に導かれることがある. 今回日常生活でのストレスがきっかけでIBS-Dを発症し, 軟便, 下痢を繰り返し食生活に影響を来したことで, 二次的に骨密度の低下を...
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Veröffentlicht in: | 女性心身医学 2020, Vol.24(3), pp.315-319 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome 以下IBS)は, 様々なストレスが原因となって小腸, 大腸にわたる消化管全体の過敏な状態で, 腹痛を伴う便秘や下痢を起こす疾患とされている. また便の性状により便秘型 : C, 下痢型 : D, 混合型 : M, 分類不能型 : U に分類される. 産婦人科に受診する患者の中には, 慢性的な腹痛を訴えて受診する場合があり, くわしく問診, 診察をすることでIBSの診断に導かれることがある. 今回日常生活でのストレスがきっかけでIBS-Dを発症し, 軟便, 下痢を繰り返し食生活に影響を来したことで, 二次的に骨密度の低下を来したと考えられる症例を経験した. 「症例」症例1 46歳 女性 153cm 51kg BMI 21.7 [月経 妊娠分娩歴] 月経周期整 1経妊1経産 [既往歴] 特記すべき事項なし [現病歴] 月経時以外での腹痛を主訴に受診. 婦人科診察では内診および超音波検査に異常を認めず. |
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ISSN: | 1345-2894 2189-7980 |
DOI: | 10.18977/jspog.24.3_315 |