周産期におけるメンタルヘルスのスクリーニングと連携のポイント

「1. はじめに」近年, 周産期の精神疾患に関するエビデンスが蓄積され, 疫学的な大規模調査による出現率, 発症に関わる心理社会的リスク因子, スクリーニングツールと介入方法, 母親のメンタルヘルスが児の情緒や行動に与える影響が明らかになってきた. 周産期においては, 母親のメンタルヘルスが子どもや家族に与える影響を考慮し, 幅広い視点に基づいた支援が求められている. 地域母子保健や産科医療機関における, メンタルヘルスの不調や心理社会的リスク因子のスクリーニングは全国的に浸透してきているが, そのスクリーニング方法や時期, 回数については未だ課題が多い. 母子保健担当者や助産師等によるスクリ...

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Veröffentlicht in:女性心身医学 2020, Vol.24(3), pp.244-248
Hauptverfasser: 菊地, 紗耶, 小林, 奈津子, 本多, 奈美, 富田, 博秋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」近年, 周産期の精神疾患に関するエビデンスが蓄積され, 疫学的な大規模調査による出現率, 発症に関わる心理社会的リスク因子, スクリーニングツールと介入方法, 母親のメンタルヘルスが児の情緒や行動に与える影響が明らかになってきた. 周産期においては, 母親のメンタルヘルスが子どもや家族に与える影響を考慮し, 幅広い視点に基づいた支援が求められている. 地域母子保健や産科医療機関における, メンタルヘルスの不調や心理社会的リスク因子のスクリーニングは全国的に浸透してきているが, そのスクリーニング方法や時期, 回数については未だ課題が多い. 母子保健担当者や助産師等によるスクリーニングやアセスメント能力の向上, 支援技術の充実, 更により専門的な治療を要する妊産婦に適切な精神科医療を提供し, 多職種が協働的に妊産婦とその家族を支えるという一連の流れを全国的に実施できるような体制が必要である.
ISSN:1345-2894
2189-7980
DOI:10.18977/jspog.24.3_244