脳血管障害者にとってのピアサポートの捉え

「要約」本研究の目的は, 地域で生活する脳血管障害者の日々の生活の充実につながるような組織づくりを目指し, 脳血管障害者にとってピアサポートとはどのようなものか明らかにすることである. その結果, 脳血管障害者にとってのピアサポートの捉えとして【よりどころとなる】【気持ちが通じ合える】【生活の工夫を共有し, 取り入れられる】【生活の張り合いとなる】【共に成長できる】【グループへの理想の姿がある】が抽出された. 6つのカテゴリーから, 基盤となるピアサポートの捉えには, 支え合いと分かち合いの場としてのピアサポートがみられた. この2つを基盤に, 生活のなかでのピアサポート, 成長につながるピア...

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Veröffentlicht in:高知女子大学看護学会誌 2020-06, Vol.45 (2), p.130-138
Hauptverfasser: 野中美希, 井筒迅, 伊藤万由美, 金子朋子, 西山日菜, 小澤若菜
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」本研究の目的は, 地域で生活する脳血管障害者の日々の生活の充実につながるような組織づくりを目指し, 脳血管障害者にとってピアサポートとはどのようなものか明らかにすることである. その結果, 脳血管障害者にとってのピアサポートの捉えとして【よりどころとなる】【気持ちが通じ合える】【生活の工夫を共有し, 取り入れられる】【生活の張り合いとなる】【共に成長できる】【グループへの理想の姿がある】が抽出された. 6つのカテゴリーから, 基盤となるピアサポートの捉えには, 支え合いと分かち合いの場としてのピアサポートがみられた. この2つを基盤に, 生活のなかでのピアサポート, 成長につながるピアサポートが波及している. 以上のことを踏まえ, 地域で脳血管障害者が自分らしい生活を送るためには, 支え合いと分かち合いを育む支援や障害者のニーズを発揮する支援が重要であることが考えられた.
ISSN:1345-0433