初発がんサバイバーのストレングス

「要約」目的 : 初発がんサバイバーのストレングスを明らかにし, がんサバイバーの力に焦点をあてた看護援助の示唆を得ることを目的とした. 方法 : 再発・転移のない初発がんサバイバー19名に対し, 半構成的面接を用い, 質的記述的に分析した. 結果 : 初発がんサバイバーのストレングスとして, "自分を信頼して他者とともに生きる力" と "自分の人生を創造して生きる力" の2つの生きる力が明らかになった. 初発がんサバイバーは, "自分を信頼して他者とともに生きる力" を基盤に "自分の人生を創造して生きる力" を...

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Veröffentlicht in:高知女子大学看護学会誌 2017-12, Vol.43 (1), p.58-66
Hauptverfasser: 岩本真紀, 藤田佐和
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」目的 : 初発がんサバイバーのストレングスを明らかにし, がんサバイバーの力に焦点をあてた看護援助の示唆を得ることを目的とした. 方法 : 再発・転移のない初発がんサバイバー19名に対し, 半構成的面接を用い, 質的記述的に分析した. 結果 : 初発がんサバイバーのストレングスとして, "自分を信頼して他者とともに生きる力" と "自分の人生を創造して生きる力" の2つの生きる力が明らかになった. 初発がんサバイバーは, "自分を信頼して他者とともに生きる力" を基盤に "自分の人生を創造して生きる力" を発揮して, がんに罹患した後の人生を自分らしく豊かに生きていた. この経験は, さらに, "自分を信頼して他者とともに生きる力" を強化していた. 結論 : 看護者は, 初発がんサバイバーを社会の中で自立して生きる一人の人間として捉え, その生きてきた過程を尊重し, 強みを引き出すことで, がんに罹患した後のQOLを向上できると考える.
ISSN:1345-0433