デイケアを利用する精神疾患をもつ人の対人関係のもち方

「要約」デイケアを利用する精神疾患をもつ人の対人関係のもち方を明らかにすることを目的に, 精神疾患をもつ人6名を対象に半構成的面接を行い, 質的帰納的方法で分析をした. その結果, デイケアを利用する精神疾患をもつ人の対人関係のもち方として, 【相手と無理せず気楽に付き合う】【お互いの病状や気持ち, 状況を考え, 相手を気遣ってかかわる】【対人関係に自分なりの肯定的な意味を見出し, 人とかかわる】【お互いが嫌な思いをしないように, 距離を置く】【自分の状態や思いをわかって欲しいので, 伝え方の工夫をする】の5つのテーマが導かれた. これらのテーマより, 精神疾患をもつ人は, 対人関係に苦手意識...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:高知女子大学看護学会誌 2016-06, Vol.41 (2), p.80-87
Hauptverfasser: 苅谷美来, 伊東凌佑, 大上未稀, 堤万理郁, 濱田衿菜, 森本美穂, 田井雅子, 槇本香
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」デイケアを利用する精神疾患をもつ人の対人関係のもち方を明らかにすることを目的に, 精神疾患をもつ人6名を対象に半構成的面接を行い, 質的帰納的方法で分析をした. その結果, デイケアを利用する精神疾患をもつ人の対人関係のもち方として, 【相手と無理せず気楽に付き合う】【お互いの病状や気持ち, 状況を考え, 相手を気遣ってかかわる】【対人関係に自分なりの肯定的な意味を見出し, 人とかかわる】【お互いが嫌な思いをしないように, 距離を置く】【自分の状態や思いをわかって欲しいので, 伝え方の工夫をする】の5つのテーマが導かれた. これらのテーマより, 精神疾患をもつ人は, 対人関係に苦手意識をもちながらも, 対人関係をもち続ける中でその人なりの意味を見出しており, 対人関係をもとうとする根底の思いには, 人とのかかわり欲求があることが考えられた.
ISSN:1345-0433