看護師が医師と協働して行う進行がん患者のギアチェンジを支える援助モデルの構築
「要約」本研究の目的は, 看護師が医師と協働して行う進行がん患者のギアチェンジを支える援助モデルを構築することである. 5年以上のがん看護の臨床経験を有する看護師17名およびがん診療拠点病院で緩和ケアチームに関わる医師8名の計25名を対象に, 研究参加への同意を得たうえで, ギアチェンジの認識, 援助, 阻害要因に関する半構成的面接調査を行った. 得られたデータは, 認識, 援助, 阻害要因に該当する箇所をそれぞれ質的帰納的に分析し, その後再統合を行ったうえでモデルを開発した. 結果より, 看護師が医師と協働して行う援助モデルは, 【看護師が医師と協働して行う進行がん患者のギアチェンジを支え...
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Veröffentlicht in: | 高知女子大学看護学会誌 2015-12, Vol.41 (1), p.63-75 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要約」本研究の目的は, 看護師が医師と協働して行う進行がん患者のギアチェンジを支える援助モデルを構築することである. 5年以上のがん看護の臨床経験を有する看護師17名およびがん診療拠点病院で緩和ケアチームに関わる医師8名の計25名を対象に, 研究参加への同意を得たうえで, ギアチェンジの認識, 援助, 阻害要因に関する半構成的面接調査を行った. 得られたデータは, 認識, 援助, 阻害要因に該当する箇所をそれぞれ質的帰納的に分析し, その後再統合を行ったうえでモデルを開発した. 結果より, 看護師が医師と協働して行う援助モデルは, 【看護師が医師と協働して行う進行がん患者のギアチェンジを支える援助の基盤】と【看護師が医師と協働して行う進行がん患者のギアチェンジを支える援助】の2つで構成されていた. 1. 【看護師が医師と協働して行う進行がん患者のギアチェンジを支える援助の基盤】には, ≪チームで推進する意思をもつ≫, ≪治療開始時から継続的に理解を深める≫が含まれ, 2. 【看護師が医師と協働して行う進行がん患者のギアチェンジを支える援助】には, ≪患者・家族の準備状況に応じた治療の方向の転換をもたらす働きかけを行う≫, ≪患者・家族の意向を尊重して治療の方向を決定するプロセスを支える≫, ≪患者・家族の療養生活を支える≫が含まれていた. このモデルは, 進行がん患者・家族が治療の方向を決定するプロセスを支えるだけではなく, 決定後の患者・家族の生に寄り添い, よりよい生活を送れるように支援するものであると考えられた. |
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ISSN: | 1345-0433 |