発育性股関節形成不全 (脱臼・亜脱臼) に対する早期診断・早期治療の国内調査
「要旨」国内でのDDH (脱臼・亜脱臼) に対する早期治療のエビデンスを蓄積していくために, まず今回, 現状国内で早期治療に取り組んでいる医療機関を調査した. 【対象と方法】日本小児股関節研究会幹事会の承認を受け, 対象は幹事48名および名誉会員28名, 合計76名とし, 方法は電子メールにてアンケートを送付した. 【結果】回答は幹事40名, 名誉会員7名, 合計47施設から得られた. 早期診断のためのアプローチやシステム作りを行っているのは23施設であった. 早期診断のための検査法は超音波のみ20施設, X線1施設, 両方14施設であり, 超音波使用率は97%であった. 早期治療 (装具に...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2023-12, Vol.32 (2), p.164-169 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」国内でのDDH (脱臼・亜脱臼) に対する早期治療のエビデンスを蓄積していくために, まず今回, 現状国内で早期治療に取り組んでいる医療機関を調査した. 【対象と方法】日本小児股関節研究会幹事会の承認を受け, 対象は幹事48名および名誉会員28名, 合計76名とし, 方法は電子メールにてアンケートを送付した. 【結果】回答は幹事40名, 名誉会員7名, 合計47施設から得られた. 早期診断のためのアプローチやシステム作りを行っているのは23施設であった. 早期診断のための検査法は超音波のみ20施設, X線1施設, 両方14施設であり, 超音波使用率は97%であった. 早期治療 (装具による) を行っている医療機関は24施設 (51%) であった. 【結論】対象の半数の医療機関において早期治療が取り組まれていた. 今後国内での早期治療成績のデータを集積した上で, DDH治療の適正化へ向けた検討が必要と考えられる. |
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ISSN: | 0917-6950 |