保存療法で改善傾向がみられた神経線維腫症に合併した先天性下腿彎曲症
「要旨」神経線維腫症に伴う先天性下腿彎曲症は, 脛骨に偽関節を生じた場合治療に難渋する. 脛骨偽関節を来たさずに変形角度の改善がみられた3例を報告する. 症例1:1歳, 左下腿前外方彎曲, Crawford Type II B, 矯正短下肢装具を装着した. 1歳時に脛骨前後像骨端線傾斜角(以下AP)は29°, 脛骨側面像骨端線傾斜角(以下Lat)は26°であり, 11歳時AP 3°, Lat 9°に改善した. 症例2:10か月, 左下腿前外方彎曲, Crawford Type II A, 矯正短下肢装具を装着した. 10か月時 AP 50°, Lat 40°であり, 7歳時AP 14°, La...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2021-12, Vol.30 (2), p.156-161 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」神経線維腫症に伴う先天性下腿彎曲症は, 脛骨に偽関節を生じた場合治療に難渋する. 脛骨偽関節を来たさずに変形角度の改善がみられた3例を報告する. 症例1:1歳, 左下腿前外方彎曲, Crawford Type II B, 矯正短下肢装具を装着した. 1歳時に脛骨前後像骨端線傾斜角(以下AP)は29°, 脛骨側面像骨端線傾斜角(以下Lat)は26°であり, 11歳時AP 3°, Lat 9°に改善した. 症例2:10か月, 左下腿前外方彎曲, Crawford Type II A, 矯正短下肢装具を装着した. 10か月時 AP 50°, Lat 40°であり, 7歳時AP 14°, Lat 8°に改善した. 症例3:2歳, 左下腿前外方彎曲, Crawford Type II A. 装具非装着例で, 3歳時の腓骨骨折を契機に脛骨変形は改善した. 2歳時 AP 35°, Lat 13°であり, 21歳時AP 6°, Lat 7°に改善した. 矯正短下肢装具使用や腓骨骨折により本疾患の下腿彎曲変形が改善した. 本疾患に対する装具療法には骨折予防に加えて矯正効果をもつ可能性がある. |
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ISSN: | 0917-6950 |