発育性股関節形成不全症治療後に生じた脚長不等への対応
「要旨」発育性股関節形成不全症 (Developmental Dysplasia of the Hip : DDH) の治療後に, 脚長不等により骨頭被覆に影響を及ぼすことがある. 今回, DDH治療後の脚長不等にエイトプレートを用いた骨端成長抑制術により治療を行った症例を報告する. 対象はDDH後の脚長不等に対し骨端成長抑制術を施行した3例で, 過成長例には脱臼側, 脚短縮例には健側に施行した. 観察期間は平均1.5年で, 過成長例では脚長差は平均21.0mmから10.5mm, 骨盤傾斜角は7.0°から3.2°へ改善され, 骨頭被覆も改善された. 脚短縮例では, 脚長差, 骨盤傾斜角は29m...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2020-12, Vol.29 (2), p.319-323 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」発育性股関節形成不全症 (Developmental Dysplasia of the Hip : DDH) の治療後に, 脚長不等により骨頭被覆に影響を及ぼすことがある. 今回, DDH治療後の脚長不等にエイトプレートを用いた骨端成長抑制術により治療を行った症例を報告する. 対象はDDH後の脚長不等に対し骨端成長抑制術を施行した3例で, 過成長例には脱臼側, 脚短縮例には健側に施行した. 観察期間は平均1.5年で, 過成長例では脚長差は平均21.0mmから10.5mm, 骨盤傾斜角は7.0°から3.2°へ改善され, 骨頭被覆も改善された. 脚短縮例では, 脚長差, 骨盤傾斜角は29mmから9mm, 7.1°から0.0°と骨頭被覆はやや減少したが脚長差や骨盤傾斜角の改善が見られた. エイトプレートを用いた骨端成長抑制術は, DDH治療後に生じた肢位異常の改善に有用な可能性がある. |
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ISSN: | 0917-6950 |