中等度安定型大腿骨頭すべり症に対するRotational Open Wedge Osteotomyの短期治療成績
「要旨」当院では, 中等度大腿骨頭すべり症 (SCFE) に対してこれまで三次元骨切り法を施行してきたが, 適切な術前計画や術前計画どおりの骨切りが難しいと感じていた. 一方, 高年齢で壊死域が広いペルテス病患者にはRotational Open Wedge Osteotomy (以下, ROWO) を行い, 良好な成績を得てきた. 手技に慣れた本法が中等度SCFEに応用可能と考えた. 中等度SCFEに対してROWOを行った5例5股を対象とした. 対照群として中等度SCFEに対して三次元骨切りを行った4例4股とした. 患者背景, 画像項目, 手術項目, 臨床成績について2群間を比較した. RO...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2019-12, Vol.28 (2), p.237-241 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」当院では, 中等度大腿骨頭すべり症 (SCFE) に対してこれまで三次元骨切り法を施行してきたが, 適切な術前計画や術前計画どおりの骨切りが難しいと感じていた. 一方, 高年齢で壊死域が広いペルテス病患者にはRotational Open Wedge Osteotomy (以下, ROWO) を行い, 良好な成績を得てきた. 手技に慣れた本法が中等度SCFEに応用可能と考えた. 中等度SCFEに対してROWOを行った5例5股を対象とした. 対照群として中等度SCFEに対して三次元骨切りを行った4例4股とした. 患者背景, 画像項目, 手術項目, 臨床成績について2群間を比較した. ROWO群のうち, 追跡調査可能であった3例につきHarris Hip Score, インピンジメント症状の有無について調査した. 両群間で各検討項目の間に統計学的な有意差を認めなかった. Harris Hip Scoreの平均値は97.3で, インピンジメントサインは3例とも陰性であった. 中等度すべり症に対してROWOを施行し, 三次元骨切りと同等の結果が得られた. 追跡可能であった症例では良好な臨床成績が得られた. |
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ISSN: | 0917-6950 |