Hopkins症候群罹患後の脚長差に対して脚延長術を施行した1例
「要旨」【症例】手術時年齢8歳の男児. 2歳時, 喘息発作後より左下肢を引きずるようになり, Hopkins症候群と診断された. 徐々に脚長差が拡大したため当科を紹介され, 8歳時にヘキサポッド型創外固定器による左下腿脚延長術が行われた. 最終延長量は62mm, External Fixation Index(EFI)は45.2日/cmであった. 仮骨成熟遅延などの合併症も認められず, 最終調査時の13歳(術後4年2か月)で, 脚長差は1mm, 長下肢膝伸展固定装具を装着し, 部活動の卓球にも参加可能であった. 【考察】Hopkins症候群は, 気管支喘息発作後にポリオ様弛緩性麻痺が急性発症す...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2019-09, Vol.28 (1), p.72-76 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」【症例】手術時年齢8歳の男児. 2歳時, 喘息発作後より左下肢を引きずるようになり, Hopkins症候群と診断された. 徐々に脚長差が拡大したため当科を紹介され, 8歳時にヘキサポッド型創外固定器による左下腿脚延長術が行われた. 最終延長量は62mm, External Fixation Index(EFI)は45.2日/cmであった. 仮骨成熟遅延などの合併症も認められず, 最終調査時の13歳(術後4年2か月)で, 脚長差は1mm, 長下肢膝伸展固定装具を装着し, 部活動の卓球にも参加可能であった. 【考察】Hopkins症候群は, 気管支喘息発作後にポリオ様弛緩性麻痺が急性発症するまれな疾患である. 本症例は幼少時にHopkins症候群を罹患し, 左下肢弛緩性麻痺による筋萎縮・骨の成長障害のため脚長差を呈したと考えられた. 弛緩性麻痺かつ長下肢膝伸展固定装具を使用した歩行であったため, 延長量等に注意を払った. |
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ISSN: | 0917-6950 |