踵舟状骨癒合症を伴う高度な内反凹尖足変形の2例

「要旨」 【はじめに】踵舟状骨癒合症を合併した高度な内反凹尖足変形を2例経験した. 【症例1】16歳・女性. Charcot-Marie-Tooth病. 左内反凹尖足変形に対して矯正ギプスで治療していたが, 足底接地困難となり手術となった. 単純X線像では, anteater nose signが認められた. 手術では, 踵舟状骨が線維性に癒合し, 矯正を妨げていたため癒合部を切除したところ, 外反可動性が得られた. 【症例2】16歳・男児. 13番染色体異常. 右内反凹尖足変形と踵舟関節部に痛みがあり, 足底接地困難となった. 手術では, 踵舟状骨が繊維性に癒合部し膨隆していたため, 切除し...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2018-12, Vol.27 (2), p.299-301
Hauptverfasser: 水野稚香, 落合達宏, 高橋祐子, 小松繁允
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 【はじめに】踵舟状骨癒合症を合併した高度な内反凹尖足変形を2例経験した. 【症例1】16歳・女性. Charcot-Marie-Tooth病. 左内反凹尖足変形に対して矯正ギプスで治療していたが, 足底接地困難となり手術となった. 単純X線像では, anteater nose signが認められた. 手術では, 踵舟状骨が線維性に癒合し, 矯正を妨げていたため癒合部を切除したところ, 外反可動性が得られた. 【症例2】16歳・男児. 13番染色体異常. 右内反凹尖足変形と踵舟関節部に痛みがあり, 足底接地困難となった. 手術では, 踵舟状骨が繊維性に癒合部し膨隆していたため, 切除したところ, 内反が矯正された. 【考察】高度の内反凹尖足で保存治療に抵抗性の場合には, 足根骨癒合症の合併を念頭に術前の評価と対処が必要である.
ISSN:0917-6950