ペルテス病に続発した離断性骨軟骨炎に対する保存治療の経験

「要旨」【目的】我々はペルテス病に続発する離断性骨軟骨炎Osteochondritis Dissecans(以下, OCD)に対して保存治療を行ってきたため, 治療成績について報告する. 【対象】1989年から2015年に当科で治療したペルテス病340例363関節中, 経過中に患側にOCDを認め保存治療を行った7例7股を対象とした. 右3股, 左4股で全例男児, 経過観察期間は平均10年だった. 【方法】Herring分類, Catterall分類, ペルテス病の発症時年齢, OCDを診断した年齢, 症状やスポーツ制限の有無, 単純X線検査上のOCD治癒の有無を画像および診療録から調査した....

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2017-12, Vol.26 (2), p.293-296
Hauptverfasser: 山口玲子, 亀ヶ谷真琴, 西須孝, 柿崎潤, 及川泰宏, 瀬川裕子, 森田光明, 品川知司, 山崎貴弘, 都丸洋平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」【目的】我々はペルテス病に続発する離断性骨軟骨炎Osteochondritis Dissecans(以下, OCD)に対して保存治療を行ってきたため, 治療成績について報告する. 【対象】1989年から2015年に当科で治療したペルテス病340例363関節中, 経過中に患側にOCDを認め保存治療を行った7例7股を対象とした. 右3股, 左4股で全例男児, 経過観察期間は平均10年だった. 【方法】Herring分類, Catterall分類, ペルテス病の発症時年齢, OCDを診断した年齢, 症状やスポーツ制限の有無, 単純X線検査上のOCD治癒の有無を画像および診療録から調査した. 【結果】Herring分類はB群1例, B/C border群2例, C群4例, Catterall分類はIII群4例, IV群3例だった. ペルテス病の発症時年齢は平均8歳, OCDを診断した年齢は平均12歳. 症状は4例に認め, スポーツは全例が継続していた. 画像上, OCDの治癒を認めたのは1例だった. 【結語】ペルテス病に続発したOCDについて調査し, 全例スポーツ制限をせずに症状が軽快し, まずは厳重な経過観察が望ましいと思われた.
ISSN:0917-6950