発育性股関節形成不全 (脱臼) に対するリーメンビューゲル装着期間の検討 - 6週間と3か月間装着の比較
「要旨」 リーメンビューゲル装具(Rb)は, 発育性股関節形成不全(以下, DDH)に対する治療の第一選択として用いられているが, 装着期間の至適範囲は明確ではない. 当施設でも, 1歳未満のDDHに対してはRb治療を第一選択としている. 2009年からDDH脱臼に対するRb装着期間を6週間としてきており, その7症例を6週群とした. 同時期に別の1施設で3か月装着によるRb治療を受けた24症例を3か月群とし, 3歳までの治療成績を後ろ向きに調査し比較した. 治療開始前のX線学的計測値(臼蓋角, 山室a値, b値)に2群間の差はなかった. 3歳までに6週群に大腿骨頭壊死および再脱臼は発生しなか...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2017-09, Vol.26 (1), p.152-155 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 リーメンビューゲル装具(Rb)は, 発育性股関節形成不全(以下, DDH)に対する治療の第一選択として用いられているが, 装着期間の至適範囲は明確ではない. 当施設でも, 1歳未満のDDHに対してはRb治療を第一選択としている. 2009年からDDH脱臼に対するRb装着期間を6週間としてきており, その7症例を6週群とした. 同時期に別の1施設で3か月装着によるRb治療を受けた24症例を3か月群とし, 3歳までの治療成績を後ろ向きに調査し比較した. 治療開始前のX線学的計測値(臼蓋角, 山室a値, b値)に2群間の差はなかった. 3歳までに6週群に大腿骨頭壊死および再脱臼は発生しなかった. 3歳時のX線学的計測(臼蓋角, CE角, AHI, CHDD)は, 2群間に有意差を認めなかった. 長期成績に関してさらなる検討は必要だが, Rb装着期間を6週間に縮めても3か月間装着と同等の効果が期待できると考えられた. |
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ISSN: | 0917-6950 |