骨形成不全症の下腿変形に対する矯正手術にブロックスクリューを併用した一例

「要旨」 骨形成不全症Osteogenesis Imperfecta(以下, OI)の四肢長管骨変形には, Sofield法やTelescoping nail法などの骨切り・髄内釘手術が行われる. しかし, 下腿変形では髄内釘がキルシュナー鋼線に限定されることも多く, cut outや脱転等のトラブルにより頻回の手術を余儀なくされることがある. 髄内釘トラブル防止目的で, OIの下腿変形に対するSofield変法に'block screw'を併用した. 【症例】16歳, 男子, OI Silence IV型. 生後9か月時の初回手術以来, 下腿に対し頻回の手術歴あり. 13...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2017-09, Vol.26 (1), p.131-135
Hauptverfasser: 久嶋史枝, 池邉顕嗣朗, 坂本公宣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 骨形成不全症Osteogenesis Imperfecta(以下, OI)の四肢長管骨変形には, Sofield法やTelescoping nail法などの骨切り・髄内釘手術が行われる. しかし, 下腿変形では髄内釘がキルシュナー鋼線に限定されることも多く, cut outや脱転等のトラブルにより頻回の手術を余儀なくされることがある. 髄内釘トラブル防止目的で, OIの下腿変形に対するSofield変法に'block screw'を併用した. 【症例】16歳, 男子, OI Silence IV型. 生後9か月時の初回手術以来, 下腿に対し頻回の手術歴あり. 13歳時に両側下腿にSofield変法を行う際に, 髄内釘の遠位前方に皮質骨螺子を留置した. 【結果】2年8か月以上トラブルなく経過し, 5年半ぶりのつかまり立ち再獲得など, 日常生活動作でも良好な効果を認めた. OIに対するSofield変法施行時のblock screw併用は, 有用な手段の一つと考える.
ISSN:0917-6950