小児外反扁平足に対する踵骨延長術の治療成績

「要旨」重度な小児外反扁平足症例に施行した踵骨延長術の治療成績を調査した. 2000年より2013年までに手術を行った13例22足が対象である. 基礎疾患は脳性麻痺5例, 精神発達遅滞6例, その他2例である. 手術時年齢は平均11.4歳 (7.5~17.0歳) , 術後経過観察期間は平均2.1年 (0.3~4.4年) であった. 手術前後の立位単純X線より計測したcalcaneal pitch, 距骨底屈角, 距骨第1中足骨角 (側面および正面) , talo-navicular coverage angleはいずれも平均値の改善を認めた. 外見上では術後に外反や扁平足の残る症例もあったが,...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2016-12, Vol.25 (2), p.179-182
Hauptverfasser: 伊藤弘紀, 古橋範雄, 野上健, 門野泉, 沖高司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」重度な小児外反扁平足症例に施行した踵骨延長術の治療成績を調査した. 2000年より2013年までに手術を行った13例22足が対象である. 基礎疾患は脳性麻痺5例, 精神発達遅滞6例, その他2例である. 手術時年齢は平均11.4歳 (7.5~17.0歳) , 術後経過観察期間は平均2.1年 (0.3~4.4年) であった. 手術前後の立位単純X線より計測したcalcaneal pitch, 距骨底屈角, 距骨第1中足骨角 (側面および正面) , talo-navicular coverage angleはいずれも平均値の改善を認めた. 外見上では術後に外反や扁平足の残る症例もあったが, 痛みや褥瘡形成が残った症例は認めなかった. 本治療は, 重度の外反扁平足症例に対し骨配列の改善が得られ, 有用な治療法であった. より効果的な成績が得られるよう, 併用術式や適応について今後も検討が必要であると考える.
ISSN:0917-6950