VATER associationにおける橈側列異常の特徴について

「要旨」【目的】VATER associationに合併する橈側列異常の特徴を検討する. 【症例および結果】2003~2011年に, 橈側列異常にて当科を受診した11例を対象とした. 母指多指症は2例2肢に認め, 母指尺側に余剰指型の母指が存在していた. 橈側列形成不全は9例15肢に認められ, Modified Bayne分類で, type 0 : 2肢, type 1 : 4肢, type 2 : 2肢, type 3 : 1肢, type 4 : 6肢であった. これらの症例の母指形成不全については, Blauth type III A : 2肢, type III B : 3肢, typ...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2012-12, Vol.21 (2), p.345-349
Hauptverfasser: 中村千恵子, 高山真一郎, 関敦仁, 日下部浩, 福岡昌利, 谷渕綾乃
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「要旨」【目的】VATER associationに合併する橈側列異常の特徴を検討する. 【症例および結果】2003~2011年に, 橈側列異常にて当科を受診した11例を対象とした. 母指多指症は2例2肢に認め, 母指尺側に余剰指型の母指が存在していた. 橈側列形成不全は9例15肢に認められ, Modified Bayne分類で, type 0 : 2肢, type 1 : 4肢, type 2 : 2肢, type 3 : 1肢, type 4 : 6肢であった. これらの症例の母指形成不全については, Blauth type III A : 2肢, type III B : 3肢, type IV : 6肢, type V : 4肢で, 重症型が多かった. Bayne分類とBlauth分類の重症度には相関が認められた. 【結語】母指多指症は, 尺側母指低形成の非典型例であった. また, 母指形成不全の87%に橈骨形成不全が合併しており, 重症型の橈側列形成不全が多いことが示された.
ISSN:0917-6950