距骨下関節解離を併用したイリザロフ法による特発性内反足遺残変形の治療 - 成長終了期における臨床成績
「要旨」特発性先天性内反足遺残変形に対する距骨下関節解離術を併用したイリザロフ法の足部成長終了期における臨床成績について検討した. 【対象と方法】対象は特発性内反足治療後の遺残変形または未治療の重症例8例11足で足部が成長終了期に達した症例である. 手術時年齢は2.2~10.5 (平均6.5) 歳で, アキレス腱延長は6肢で行った. 【結果】経過観察期間は2.4~12.5 (平均6.9) 年で, 最終観察時年齢は11.3~16.9 (平均13.8) 歳, 創外固定装着期間は28~89 (平均66.0) 日であった. 全例で遮行性足が獲得されたが, 1例で再発した. 外観と機能については術前後で...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2011-10, Vol.20 (2), p.357-360 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」特発性先天性内反足遺残変形に対する距骨下関節解離術を併用したイリザロフ法の足部成長終了期における臨床成績について検討した. 【対象と方法】対象は特発性内反足治療後の遺残変形または未治療の重症例8例11足で足部が成長終了期に達した症例である. 手術時年齢は2.2~10.5 (平均6.5) 歳で, アキレス腱延長は6肢で行った. 【結果】経過観察期間は2.4~12.5 (平均6.9) 年で, 最終観察時年齢は11.3~16.9 (平均13.8) 歳, 創外固定装着期間は28~89 (平均66.0) 日であった. 全例で遮行性足が獲得されたが, 1例で再発した. 外観と機能については術前後で有意な改善を認め (p = 0.011), 可動域は背屈で有意な改善を認めた (p = 0.03). 画像所見では尖足 (p = 0.001) と前足部内転変形 (p = 0.011) が有意に改善した. 合併症としてピン刺入部感染を4足に, 距骨下関節癒合を3足に認めた. 皮膚障害は全く認めなかった. 【結論】本方法の成長終了期における成績は良好であった. |
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ISSN: | 0917-6950 |