4歳未満で発症したペルテス病の治療成績

「要旨」【目的】4歳未満で発症したペルテス病の治療成績を検討すること. 【対象・方法】4歳未満で発症したペルテス病30例36股について, 発症年齢, 初診時病期, Lateral Pillar分類, 亀ヶ谷の予測式, 治療法, 最終成績, % sphericityを検討した. 【成績】発症年齢は平均3.3歳であった. 初診時病期は滑膜炎期24股, 分節期11股, 修復期1股であった. Lateral Pillar分類はA 3股, B 6股, B/C border 5股, C 22股であった. 治療法は運動制限のみ18股, 数週間の入院牽引11股, Aキャスト3股, 装具治療8股, 手術治療5股...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2010-10, Vol.19 (2), p.343-348
Hauptverfasser: 中村順一, 亀ヶ谷真琴, 西須孝, 赤木龍一郎, 伊藤錦哉, 小林倫子, 瀬川裕子, 村上玲子, 若生政憲
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」【目的】4歳未満で発症したペルテス病の治療成績を検討すること. 【対象・方法】4歳未満で発症したペルテス病30例36股について, 発症年齢, 初診時病期, Lateral Pillar分類, 亀ヶ谷の予測式, 治療法, 最終成績, % sphericityを検討した. 【成績】発症年齢は平均3.3歳であった. 初診時病期は滑膜炎期24股, 分節期11股, 修復期1股であった. Lateral Pillar分類はA 3股, B 6股, B/C border 5股, C 22股であった. 治療法は運動制限のみ18股, 数週間の入院牽引11股, Aキャスト3股, 装具治療8股, 手術治療5股であった. 最終診察時年齢平均13.0歳, 経過観察期間平均9.1年間の時点で修正Stulberg分類はI 3股, II 6股, IIIa 13股, IIIb 12股, IV 2股であった. 亀ヶ谷の予測式で1.5以下の8股はすべて保存治療で最終成績はgood (I 3股, II 5股) であった. % sphericityは平均72.6%, AHIは平均73.2%, ATDは平均14.9mmであり, 3者間に相関を認めた. 【結論】年少児ペルテス病でも予後不良例は少なからず存在するため注意が必要である.
ISSN:0917-6950