Idiopathic toe walkingの8例
「要旨」Idiopathic toe walking (ITW) は, 医学的異常所見を認めない小児の「つまさき歩行」につけられる病名であり, 主として除外診断に基づいていることから明確な診断基準は無い. 今回我々は, ITWと思われる8例を経験したので報告した. 症例は男児6例, 女児2例で, 初歩は11か月~14か月 (平均11.5か月) であり, 「つまさき歩行」の開始時期は, 11か月~7歳5か月 (平均3歳) であった. 神経学的検査, 知的発達検査などにも異常所見は認めなかった. 家族歴が1例 (12.5%) にみられた. ITWは男児に多く, 初歩も含め運動発達は極めて良好であり...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2010-02, Vol.19 (1), p.59-62 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「要旨」Idiopathic toe walking (ITW) は, 医学的異常所見を認めない小児の「つまさき歩行」につけられる病名であり, 主として除外診断に基づいていることから明確な診断基準は無い. 今回我々は, ITWと思われる8例を経験したので報告した. 症例は男児6例, 女児2例で, 初歩は11か月~14か月 (平均11.5か月) であり, 「つまさき歩行」の開始時期は, 11か月~7歳5か月 (平均3歳) であった. 神経学的検査, 知的発達検査などにも異常所見は認めなかった. 家族歴が1例 (12.5%) にみられた. ITWは男児に多く, 初歩も含め運動発達は極めて良好であり, 歩行の安定性も比較的良好である. 自然治癒もみられるが, 尖足変形が残存する症例も多く, 保存療法 (理学療法, 装具療法, ギプス矯正), 手術療法が施行されているが, 治療法の選択は難しい場合が少なくない. ITWの治療法や原因などについて若干の文献的考察を加えて報告した. |
---|---|
ISSN: | 0917-6950 |