肢体不自由児施設と一般病院におけるペルテス病治療の比較

「要旨」肢体不自由児施設と一般病院でペルテス病治療にどのような差があるかを調査し, どちらで治療するのが望ましいかを検討した. 1985~2004年に都南の園 (以下, 施設) と当科および盛岡市立病院 (以下, 一般病院) で治療したペルテス病105例110関節を対象とし, 1985~1994年 (以下, 前期) と1995~2004年 (以下, 後期) に分けて比較した. 施設の症例数は後期が前期より減少し, 一般病院では前・後期とも変化がなかった. 治療方法は施設前期はTachijian装具, 大腿骨内反骨切り術, 施設後期と一般病院前後期では股関節外転装具, Salter骨盤骨切り術,...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2006-08, Vol.15 (2), p.257-261
Hauptverfasser: 北川由佳, 白石秀夫, 青木裕, 田島育郎, 嶋村正, 本田惠, 白倉義則, 田澤睦夫, 宍戸博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」肢体不自由児施設と一般病院でペルテス病治療にどのような差があるかを調査し, どちらで治療するのが望ましいかを検討した. 1985~2004年に都南の園 (以下, 施設) と当科および盛岡市立病院 (以下, 一般病院) で治療したペルテス病105例110関節を対象とし, 1985~1994年 (以下, 前期) と1995~2004年 (以下, 後期) に分けて比較した. 施設の症例数は後期が前期より減少し, 一般病院では前・後期とも変化がなかった. 治療方法は施設前期はTachijian装具, 大腿骨内反骨切り術, 施設後期と一般病院前後期では股関節外転装具, Salter骨盤骨切り術, 大腿骨内反骨切り術が行われた. 平均入院期間は施設が28.4か月, 一般病院は75日であった. 治療成績がpoorの症例は施設では前期5/19関節, 後期0/3関節, 一般病院は前期2/43関節, 後期2/21関節であった. 社会的要因のため一般病院への入院が困難な症例では施設入所が望ましいと考えられた.
ISSN:0917-6950