先天性内反足後期手術例における治療経過のX線学的検討

「要旨」先天性内反足における保存療法の限界, ならびに変形再発のメカニズムについてX線学的に検討した. 対象は11年間に当センターで診療した特発性先天性内反足前医無治療2年以上経過観察例の後期手術例51例73足である. ギプス矯正終了時・変形再発時 (術前)・術後で, ストレスX線像で, 距踵角・脛距角・脛踵角に加え, 踵骨に対する立方骨の転位を表すcenter-edge angle (CE角), edge-edge angle (EE角) を計測した. 矯正終了時のCE角は35.7°, EE角は9.9°, 変形再発時のCE角は50.4°, EE角は18.5°, 術後のCE角は37.7°, E...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2005-01, Vol.14 (1), p.1-6
Hauptverfasser: 杉山正幸, 亀下喜久男, 町田治郎, 長岡亜紀子, 山口祐一郎, 奥住成晴
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」先天性内反足における保存療法の限界, ならびに変形再発のメカニズムについてX線学的に検討した. 対象は11年間に当センターで診療した特発性先天性内反足前医無治療2年以上経過観察例の後期手術例51例73足である. ギプス矯正終了時・変形再発時 (術前)・術後で, ストレスX線像で, 距踵角・脛距角・脛踵角に加え, 踵骨に対する立方骨の転位を表すcenter-edge angle (CE角), edge-edge angle (EE角) を計測した. 矯正終了時のCE角は35.7°, EE角は9.9°, 変形再発時のCE角は50.4°, EE角は18.5°, 術後のCE角は37.7°, EE角は3.0°であった. 背底像の距踵角, 側面像の脛距角・脛踵角はそれぞれ, 矯正終了時で35.9°, 98.1°, 69.5°, 変形再発時ではそれぞれ30.2°, 108.2°, 81.7°で, 術後はそれぞれ35.8°, 93.1°, 61.8°であった. CE角, EE角の計測値は, 変形再発時の増大は当然のことながら, ギプス矯正終了時にもかなりの転位がみられた.
ISSN:0917-6950