小児悪性骨腫瘍の治療成績

「要旨」過去10年間に経験した15歳以下の小児悪性骨腫瘍17例のうち, 小児科と連携して化学療法を行った10例の治療成績と問題点を検討した. 症例は女児5例, 男児5例, 年齢は5~15歳まで平均年齢10.5歳であった. 経過観察期間は1年3か月~7年4か月まで, 平均3年3か月であった. 病理診断は, 骨肉腫が6例, Ewing肉腫3例primitive neuroectodermal tumor (PNET) 1例であった. 末梢血幹細胞移植を併用した小児PBSCT研究会プロトコールで治療したEwing肉腫, PNETの4例は全例CDFであり, 一方骨肉腫は6例中3例のみがCDFであった....

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2002-06, Vol.11 (2), p.172-176
Hauptverfasser: 吉田行弘, 川野壽, 大幸俊三, 龍順之助, 麦島秀雄, 陳基明, 七野浩之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」過去10年間に経験した15歳以下の小児悪性骨腫瘍17例のうち, 小児科と連携して化学療法を行った10例の治療成績と問題点を検討した. 症例は女児5例, 男児5例, 年齢は5~15歳まで平均年齢10.5歳であった. 経過観察期間は1年3か月~7年4か月まで, 平均3年3か月であった. 病理診断は, 骨肉腫が6例, Ewing肉腫3例primitive neuroectodermal tumor (PNET) 1例であった. 末梢血幹細胞移植を併用した小児PBSCT研究会プロトコールで治療したEwing肉腫, PNETの4例は全例CDFであり, 一方骨肉腫は6例中3例のみがCDFであった. 以上より経過観察期間や症例数も少ないため結論は出ていないが, 今のところEwing肉腫, PNETに対してはPBSCTを併用した超大量化学療法が有効であった.
ISSN:0917-6950