4か月児の大腿骨頭骨端核の有無と相関する因子
「要旨」大腿骨頭骨端核の形成に関与する因子を解明するために, 4か月児の両股正面X線像を用い, X線像上の骨端核の有無と相関する項目を抽出した. 骨端核は全体の50.6% (男児47.4%, 女児53.5%) にみられた. 検討項目のうち, 出生時体重, 受診時体重が骨端核ありの群で有意に大きかったが, 生後日数, 骨盤横径, 臼蓋幅, 大腿骨骨幹端幅に有意差はなかった. 片側出現例は右側が有意に多く, 計測値からは, 左股に形成不全の傾向がみられた. 骨端核が高率に出現し始める時期における体重は男児に比べ女児で小さいことや, 骨端核の出現時期に左右差があることから, 骨端核の形成には単なる骨...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2002-06, Vol.11 (2), p.130-134 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」大腿骨頭骨端核の形成に関与する因子を解明するために, 4か月児の両股正面X線像を用い, X線像上の骨端核の有無と相関する項目を抽出した. 骨端核は全体の50.6% (男児47.4%, 女児53.5%) にみられた. 検討項目のうち, 出生時体重, 受診時体重が骨端核ありの群で有意に大きかったが, 生後日数, 骨盤横径, 臼蓋幅, 大腿骨骨幹端幅に有意差はなかった. 片側出現例は右側が有意に多く, 計測値からは, 左股に形成不全の傾向がみられた. 骨端核が高率に出現し始める時期における体重は男児に比べ女児で小さいことや, 骨端核の出現時期に左右差があることから, 骨端核の形成には単なる骨格の成長だけではなく, 性差や機械的な因子も関与している可能性が考えられた. |
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ISSN: | 0917-6950 |