脳性麻痺における側弯の年齢的経過
「要旨」麻痺性側弯に対する予防的選択的筋解離術の至適施行時期を検討する目的で側弯の自然経過について単純X線上の経年的推移を調査した. 対象は, 症例のうち, 当園および重症心身障害児施設久山療育園に入園し, 4年以上経過し, しかも未治療例で, 坐位, 寝返りが不能な男性11例, 女性8例の計19例を対象とした. 病型は, 痙直型四肢麻痺13例, 混合型四肢麻痺4例, 低緊張型四肢麻痺2例で, 初診時平均年齢は10歳1か月, 最終診察時平均年齢は21歳8か月, 追跡調査期間は平均11年7か月であった. 研究方法は, Cobb角によるmajor角, minor角を測定し, さらにcurve pa...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2001-06, Vol.10 (2), p.149-154 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」麻痺性側弯に対する予防的選択的筋解離術の至適施行時期を検討する目的で側弯の自然経過について単純X線上の経年的推移を調査した. 対象は, 症例のうち, 当園および重症心身障害児施設久山療育園に入園し, 4年以上経過し, しかも未治療例で, 坐位, 寝返りが不能な男性11例, 女性8例の計19例を対象とした. 病型は, 痙直型四肢麻痺13例, 混合型四肢麻痺4例, 低緊張型四肢麻痺2例で, 初診時平均年齢は10歳1か月, 最終診察時平均年齢は21歳8か月, 追跡調査期間は平均11年7か月であった. 研究方法は, Cobb角によるmajor角, minor角を測定し, さらにcurve pattern, 椎体の回旋度を観察した. 本研究では, 8歳までは, 可撓性があり, 9~21歳までの時期に, 筋の過緊張増加が認められた. また, 骨成長期 (第2次性徴期) に伴って脊柱変形は, 進行することがわかった. |
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ISSN: | 0917-6950 |